重ね式折板屋根の施工方法について解説のイメージ画像

コラム第3回|折板屋根の施工方法について解説!-重ね式折板屋根編-

前回の記事「屋根の種類ついて解説!-重ね式折板屋根編-」では重ね式折板屋根のサイズや種類についてご案内しました。今回はその重ね式折板屋根と建物の躯体をどうやってくっつけるのか!?その施工方法についてご紹介いたします!
 

全体のイメージ

まずは全体のイメージから。下のイラストは重ね式折板屋根を使った建物の構造をイメージ図で表したものです(見やすいように一部部品等を削除しています)。イラストからもわかるように建物の梁と屋根を繋いでいるのは「タイトフレーム」という金具になります。

重ね式折板屋根の構造イメージ図
こちらがタイトフレームです。(こちらは当ショップでポピュラーな88タイプ・5/16剣先・ラスパート仕様です)
↓↓↓


屋根材に合わせた山型形状の金属に、上向きについている剣先ボルトが特徴です。

このタイトフレームを使ってどのようにして梁と屋根材を繋ぐのでしょうか・・?これから手順を見ていきましょう!

 

タイトフレームを梁に溶接

まずはタイトフレームを梁に溶接して固定します。必要な溶接の長さなどはタイトフレームの板厚等々によって変わってきますので要注意です。溶接で出たスパッタの処理も忘れずに!

溶接シーン↓↓
重ね式タイトフレーム溶接

溶接されました!↓↓
重ね式タイトフレーム溶接後

なお、梁の端については「妻タイトフレーム(妻フレーム)」という端用のタイトフレームを使います。

妻タイトフレーム↓↓


屋根材をタイトフレームの剣先ボルトで打ち抜く

タイトフレームの剣先ボルトで屋根材を「打ち抜き」ます。

先ほど溶接した屋根材をタイトフレームの上に乗せ、ハンマーで軽く叩いて剣先ボルトの位置を確認します。


このようなハンマーを使います↓↓
ハンマー

軽く叩くと剣先ボルトがある部分は少し盛り上がるので位置がわかります↓↓


位置がわかったら次は「打ち抜きタガネ」という道具を使用して打ち抜く、つまり上からガンガン叩いてボルトを突き出させます。

打ち抜きタガネ↓↓

ガンガンと叩いて打ち抜きます↓↓

打ち抜きシーン

打ち抜かれてボルトが突き出しました↓↓
打ち抜き
 

ナットを取り付ける

最後に突き出した剣先ボルトにナットを付けて締めるのですが、ここで普通のナットを使ってしまうと雨漏りしてしまいますので、止水機能のあるパッキン付のナット「ハイセット」を使います。

ハイセットを付けます


ハイセットが付きました!パッキンは潰れてOKです。




さらに・・ボルト部分の錆び対策にはボルトキャップがオススメです。当店では「サビロック」として販売しています!

ボルトキャップ↓↓
ボルトキャップ
このようになります。ちなみにこちらはカーポートです。

カーポート

以上、簡単ですが解説でした。積雪地域では折板屋根のカーポートが多いのでなじみがありますね。
ちなみにご案内したタイトフレーム、ハイセット、打ち抜きタガネなどの重ね式折板屋根用部品はヤネカナショップ内で購入可能です!
屋根材は取り扱っておりませんのでご注意くださいね。

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重ね式折板屋根用の部材販売ページ



次回はハゼ式折板屋根の種類について解説します!お楽しみに!